万年筆レビュー

ワンコインで手軽に万年筆デビューできるプレピー!コンバーターも使える

万年筆を使ってみたいけど、ちょっと高いし使い方も難しそう…。

万年筆未経験の方はそう感じる人が多いようですが、毎日使ってる僕からしたらそんなこと気にせずガンガン使いましょー!というのが率直なアドバイス。

ただ、1点だけ注意して欲しいのが筆圧

筆圧が強い人は18金とか21金の柔かなペン先を使うと、万年筆のペン先が曲がってしまうことがあります。

そんな人はまずスチールのペン先の万年筆がおすすめ。スチールのペン先はかなり硬くできてるので、鉛筆やボールペンと同じように強く書いても曲がることはまずありません。

僕が最初に自分で購入した万年筆は、ペン先がスチールのラミーのサファリでした。

今でも2〜3千円台で買えますが、もうちょっと安いのがないのかという方におすすめなのが、500円以内のワンコインで買える『プラチナ万年筆のプレピー』です。

2007年に発売開始されたプレピーは、最近の万年筆人気もあり、累計1,000万本以上も売れてる人気の万年筆です。価格も500円以内で購入できるので、初心者の方にも最適。

というわけで、格安万年筆の書き心地も試してみたかったので、2018年4月から発売開始された透明ボディの『プレピー クリスタル』を買って使ってみました。

格安万年筆 プレピーとは?

プラチナ万年筆のプレピー(preppy)は、2007年に発売された低価格ながらも本格的な書き味の万年筆。

万年筆の最大の欠点とも言えるインクの乾燥を長期間防ぐことができる「スリップシール機構」を採用。6ヶ月間使わなくてもインクの残量を約80%も保つことができます。

万年筆はペン先が乾きやすいから毎日使わなきゃいけない、と思ってしまいがちですが、プレピーなら数日〜数週間使ってなくても問題ありません。

インクの乾きを気にすることなく、これまで使ってたシャープペンやボールペンと同じように手軽に使える万年筆です。

透明軸 プレピークリスタル 写真レビュー

プレピークリスタル 全体写真
これが、プレピーの透明軸バーション『プレピー クリスタル PSQC−400』です。

通常のプレピーとは違い、キャップや軸が全て透明(透明軸と言います)になってます。

プレピークリスタルのペン先
プレピークリスタルのペン先。スチール製です。太さは細字のF(03)です。

ペン先のペン芯
プレピーのペン芯部分。一般的な万年筆のような溝はありませんね。

プレピークリスタルを分解した写真
バラバラにするとこんな感じ。左から首軸、胴軸、キャップ、付属のインクカートリッジ(黒)。

プレピーにコンバーターを装着した写真
付属のインクカートリッジを使うのもいいですが、他のプラチナ万年筆と同様、コンバーターが使えます。

写真は、金色のコンバーター-500#0を装着したもの。シルバーの700#9もあるのでお好みでどうぞ。(700#9の方が価格が200円ほど高め)

たくさんインクを持ってる場合は、コンバーターがあるといろいろ楽しめます。

ただ、プレピー本体よりコンバーターの方が高いので初めは付属のカートリッジを使う方がいいかも。

裏抜けなし!実際に使ってみた感想

今回は、プラチナ万年筆 #3776 センチュリーに付属して使ってなかったブルーブラックのカートリッジを使いました。

カートリッジは首軸にカートリッジをぐっと押し込むだけ。

早速、モレスキンに書き込んでみました。

モレスキンに書き込んでみた
下の青系の文字がプレピーで書いたもの。その上の鮮やかな青はラミーサファリで書いたもの。

書き心地は、これ本当に400円か!と思ってしまうほどとてもなめらか

インクフローはペン先の太さが細字のFなのでそんなにたっぷり出てくるわけではないですが、カスれることもなく、ちょうどいい感じ。

筆圧をかけなくてもスラスラと文字が書ける感じは、まさに万年筆!という感じです。

ただ、万年筆って、ボールペンに比べてインクがたっぷり出てくるので、安めのノートだと裏までインクがしみてしまいます。

上記写真の左ページがその証拠。ボールペンをメインで使ってた頃に使ってたモレスキンのノートは、万年筆だと裏抜けがひどいので片方のページしか使えなくなりました。

ところが、プレピーで書いた文字はご覧の通り裏抜けが一切ありません。

プレピーで書いた文字は裏抜けしなかった
これが先ほどプレピーで書いたページの裏面。

上の、ラミーサファリで書いた青い文字はインクが滲んでますが、プレピーで書いたところは何の滲みもなく裏抜けしてません

万年筆って、裏抜けしやすいので使うノートを選ぶ必要があるんですが、プレピーならノートを選ばず本当に気軽に万年筆デビューができます。

今使ってるノートはそのままで、筆記用具をシャープペンやボールペンから万年筆に持ち替えるだけ。

たった400円で万年筆を使い倒せます。

まとめ

万年筆の最大の魅力は、シャープペンやボールペンでは体験できないなめらかな書き心地です。

この400円のプレピーは、格安であるにも関わらずそのなめらかな書き心地を見事に実現してます。

さらには、スリップシール機構があるからしばらく使わない期間が続いてもインクが乾く心配がない。

安くて書き心地が良くてインクも乾かない。

万年筆デビューしたい人のために販売された万年筆であることは間違いありません。

さらに見た目も可愛いし軽くて書きやすさもある。最初の万年筆に求められるものすべてを満たしてる万年筆です。

中学生の娘にプレゼントしてみようかな♪

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