「万年筆なんて1本持っていればいいんじゃないの?」
万年筆を本格的に使いはじめる前に思ってたことです。
それが、4色ボールペンの代わりに新たに4本の万年筆を買って毎日使うようになってから、「万年筆っていいなぁ」という気持ちがどんどん大きくなりました。
極細字のカリカリ感。
細字のカリカリ・サラサラとした書き心地。
中字のインクが豊かに出てくる滑らかさ。
一番好きなのが、書いた直後のインクに光が反射してキラキラ光るところですね。あれは間違い無く美しい。ずーっとみてても飽きません。
筆記用具が変わるだけで、こんなに文字やイラストを書くことが楽しくなるとは思ってもいませんでした。
それからというもの、YouTubeでも色々万年筆系の動画を見るようになりました。
そこで見つけたのがこの動画。一瞬でこの動画に使われている万年筆が欲しくなりました!
なにコレすごい!Namiki Falcon (ナミキ ファルコン)が欲しい!
6、7年前に公開されたNamiki Falconという万年筆の動画です。
最初に公開されたのがこちら。
▼ Custom Namiki Falcon Resin Fountain Pen HD
続けて公開された2本目がコレ。
▼ Custom Namiki Falcon, Part 2
Namiki Falcon(ナミキ ファルコン)とは、海外で販売されている万年筆の名前で、日本では『パイロットのエラボー』という名前で販売されてます。
この動画で使われてるペン先を見てみると、「SF」(細字・軟)と書かれてますがどうもかなり細かくカスタマイズされたもののようで、市販されてる「SF」とはものが違うようです。
ただ、このペン先が柔らかくしなってペン先が開くような感覚を試してみたい!という衝動がどうしても抑えきれずに、とうとう買っちゃいました。
パイロット エラボー SEF 写真レビュー
今回もAmazonで購入。
本当は実際に試し書きして購入するのがベストですが、店頭だと定価販売になるので、少しでもコストを抑えるためにAmazonで買いました。
『パイロット エラボー SEF』のパッケージがこちら。
基本的にパッケージは同じパイロットのカスタム74と一緒です。
保証書や説明書、あとブラックのカートリッジが1本付属してました。
エラボーの本体。今回はSEFを買いました。
ペン先は、柔らかいもののみ。SEF・SF・SM・SBの4つ。素材は14金です。
柔らかいのに腰があるペン先は、軽いタッチで筆跡の微妙なニュアンスを表現することができます。日本文字の特徴である「とめ」「はね」「はらい」を美しく書くことができる万年筆です。
エラボーには軸が樹脂製のものと金属軸のもの2種類があります。それぞれ型番が違って、樹脂軸が「FE-18SR」、金属軸が「FE-25SR」です。
金属軸になるとちょっと本体が重くなるし、価格も定価で7千円の差があるので、今回は樹脂軸のものを買いました。
樹脂軸のキャップリングには「PILOT JAPAN」と装飾の刻印がありますが、金属軸のキャップリングにはありません。
しなやかさを出すためにペン先は独特なデザインになってます。
こんなにペン先が曲がってます。
ペン芯にはご覧の通り溝がありません。不思議な形してますねぇ。
パイロットのペン先には「FA(フォルカン)」という中細字・軟の超ソフト調で毛筆の筆跡を楽しめるペン先もあります。カスタム743・カスタム742・ヘリテイジ912で選べます。
樹脂軸のエラボーにはコンバーターのCON-70は使えないのでCON-40を使いました。
エラボー SEFの書き心地は?
無印良品の「裏うつりしにくいダブルリングノート」に試し書きしてみました。
ネット通販の場合は、到着してから試し書きする時が一番ドキドキします。
ただ、日本のメーカーの万年筆は、Amazonなどのネットで購入しても外れが少ないのでとてもいいですね。万が一書けない場合は、Amazonで返品交換してもらえばいいし、メーカーに連絡して調整してもらうこともできます。
インクは色彩雫の松露。
書き味は極細字だけあってカリカリ系です。
インクフローも良好で、極細文字から細い文字まで書くことができました。試し書きが無事に終わって一安心。
例の動画のような文字はそもそも書けませんが、ペン先が広がる感じや強弱をつけて文字幅を変えて楽しむことはできました。いいですねぇ、エラボー!
線が細いのでイラストにも使えます。
文字だけバーっと書くのもいいですが、ちょっとしたイラストがあると目印にもなるし、何の内容が書かれているのかを一目で判別できます。
太い線も自在に操れるようになれば、このエラボーはイラスト用にも活躍してくれそう。
今回はSEFを買いましたが、SFとかSMだともっと太い線も書けるので、とめ・はね・はらいを生かした日本語らしい表現をしたい場合は太字がオススメです!