どんどん増え続ける万年筆。
前回紹介したペリカン M205 DUOが13本目。
ちょっと前まで興味が出てきたら買うまで欲が止まらない病気にかかったような感じでした。
さすがに10本を超えてくると、使いこなせないほどの量になってしまうので、ここら辺で購入は控えたいところです。
ただ、その前にどうしても欲しかったのが木軸の万年筆。
基本的に万年筆のボディの素材は、合成樹脂(レジン)・金属・木材の3つに分けることができます。
これまで購入したものは合成樹脂の軸のもので、金属・木材のものはまだ持ってません。
金属軸はちょっと重くなるので今のところ興味はありませんが、どうしても1本持っておきたかったのが木軸のモデル。
しかも、その木軸の中でもパイロットの長寿モデルである『カスタム カエデ』がどうしても欲しくなりました。
カスタム カエデ(楓)とは
カスタムカエデは国産のイタヤカエデという高級木材を使用した万年筆。
パイロットではそのイタヤカエデに樹脂(プラスチック)を含浸させる特殊な加工を施し、ただでさえ強度に優れたイタヤカエデをさらに10年20年と使い続けられるように仕上げられてます。
その強度が向上した天然の木材を切ってはり合わせるのではなく、そのままくり抜いた状態でキャップと胴軸用に使用。そのため、キャップと胴軸の木目がぴったりと揃ってます(締めた場所によってずれることもあります)。
万年筆としての機能についてもぬかりはなし。
14金の大型10号のペン先、パイロット独自のチップフィルペン芯、大容量のコンバーターという十分なスペックです。
このカスタムカエデに惹かれたポイントは、木軸の経年劣化ですね。
ネットで数十年使ってらっしゃる方のカスタムカエデを見たとき、その艶やかな木目にググッと惹かれてしまいました。
ただ、木軸の万年筆は手の皮脂が染み込んで味が出る場合もあるので、誰かが使ったことのある木軸をネットオークションとかで入手するのはちょっと気がひける代物です。
自分で経年劣化の味を楽しむ万年筆ってことですね。
ペンアンドメッセージさんのおまかせ調整で購入
これまでの万年筆はほとんどをAmazonと楽天市場で購入してきました。
今回もAmazonで買おうかなと思いましたが、以前、郵送調整してもらったペリカンM400がかなり調子がいい。
というわけで、購入当初から書くことの快感を味わえる「おまかせ調整」をもう1本ぐらい欲しかったので、ペンアンドメッセージさんから購入することにしました。
ペンアンドメッセージさんから届いたダンボール。これまで10本以上購入してきましたが、一番の梱包の丁寧さでした。
お手紙と納品書。この手書きのお手紙がうれしいですね。
きちんとどういう調整がしてある、ということが書かれてました。
万年筆の梱包がとてもきれいでした。
カスタムカエデ本体、カートリッジインキ1本、説明書のほかに、「調整保証書」が入ってました。
ペンアンドメッセージさんで新品の万年筆を購入した場合、購入日から1年以内はペン先再調整を無料で行ってくれます(先方に送る際の送料は自己負担)。
カスタムカエデの本体です。
通販の場合、手にとって木目を確認できないので当たり外れがあるかもしれません。木目にこだわりたい方は、店頭に行って選ぶしかありません。
今回の木目は、まぁ普通といったところでした。
ちょっと分かりにくいかもしれませんが、キャップと胴軸の模様が繋がってます。
ただ、キャップを取り付ける位置によってはちょっとズレます。毎回ちゃんと揃うようにつけるのは難しい。ただ、木目のズレが気になるのは最初だけでした。
ペン先はMニブを買いました。Mニブはモンブラン146に続いて2本目。
ペンアンドメッセージさんのおまかせ調整が施されてます!
普段は、通販で万年筆を買ったらすぐに15倍のルーペで確認しますが、今回は安心して開封できました。
カスタムカエデはCON-70のコンバーターが付属します。すでに装着されてました。
カスタムカエデのMニブ 書き味は?
早速、インクを入れて書いてみました。インクはプラチナ万年筆のブラックです。
字幅はモンブラン146Mニブと同じぐらいですね。
おまかせ調整だけあってインクが豊かに出てきます。ペン先を多少左右にねじってもかすれは発生しません。
また、筆圧をかけずに紙にペン先を乗せただけでインクが豊かに出てきます。
Mニブは、普段よく使うEFやFよりも太いため、乾く前のインクのキラキラ面積がさらに広いため、とても気持ちがいいですね。
太いペン先の万年筆が好きになりそうです。
手垢や手汗、汚れた皮脂で味が出るのはどうかと思ったので、椿油を買ってみました。
ちょっと塗っただけでツヤツヤのピッカピカになりました。
定期的に塗って、いい味が出るように育てたいと思います!楽しみ!